絵本を読んでもらってたけど

ずっとベッドで寝てたんだけど、小さい時は3個ぐらい横に並べてあって親2人と僕と妹で寝てた。弟ができた時には僕は別の部屋だったけどね。それでも絵本の時間には戻って一緒に見てた。絵本の時間ってのは毎日一冊母さんが母さんなりの迫真の演技で絵本を1冊読むというやつで、声色を変えたりするから面白かった。割と最近になって、その時の本の教訓みたいなのがすごく影響してるみたいで「え、それ普通そう思うよね」ってのが本から来てるってのに気づいた。

 

例えば僕は何かを取り合ったり決まるのに時間がかかるのがすごい嫌で、「決まらないぐらいならどっちでもいいから早く決めたい」って思うんだけど、絵本にそんなのがあって、2匹の犬が肉を取り合うやつ。

 

ある日道を歩いてた二匹の犬が道に肉が落ちてるのを見つけて、取り合いになるのね。で喧嘩が始まるんだけど、そこにキツネが来て「2つに分ければいいんだよ」って言うわけ。「天秤で測ってみよう」と言って適当に切った肉を乗せるとどっちかが重いんだよね。「ん〜じゃあ重い方をすこしかじってしまうか。ただ、公平にしないといけないから僕が食べてあげるよ」とキツネが食べる。そうすると今度は反対側が重くなるので「しょうがないなぁ」と食べる。最後には全部キツネが食べるって話。

 

これを聞くと「多少どっちかが重くても妥協して食べれば食べられない今よりマシじゃん」って思うよね。それは今でもそう思ってて、とにかく争うってのは何もいいこと無くて、それと同じぐらい決定が遅れるってのも何かちょっと嫌で、そのチャンスって肉と一緒で迷ってる間に消える可能性があるんだよね。消えちゃうぐらいなら妥協してでも早く決定したほうが得をすると思う。

 

大人になってくると選択して失敗するのが嫌だからわざと迷ってチャンスが消えちゃっても「いや〜悩ましい感じだったからなぁ、迷ってたんだからしょうがない」みたいな言い訳に活用したりするけど、それは子供が欲しいものが手にはいらなくても「そ、そんなの欲しくなかったんだもん」っていうのと一緒だよね。負け惜しみってやつだね。それするぐらいなら早く決めたほうが良かったわけです。で、それはこの絵本から来てるってのをすごく感じた。読んでもらってる時の感覚を覚えてるからね。あー、これかぁって。

 

株の取引とかに向かない性格だろうね。
それにしても絵本におけるキツネは何故いつも悪いやつなのか。